山田せつ子 × クロディーヌ・ドレ
Blanc
ササヤイテイル ツブヤイテイル
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2012年2月
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10日(金)19:30 |
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チケット発売開始: 2011年12月10日(土) |
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【料金】 |
全席自由 |
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チケット取扱 | ||
チケットぴあ | http://t.pia.jp/ 0570-02-9999 [Pコード:417-163] |
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スパイラル オンラインストア |
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JCDN ダンスリザーブ |
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NPO法人魁文舎 | 03-3275-0220 info@kaibunsha.net | |
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お問合せ |
NPO法人魁文舎 |
TEL 03-3275-0220 |
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キャスト・スタッフ
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[構成・演出・振付]
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山田せつ子 |
[出演]
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山田せつ子 寺田みさこ 加藤奈緒子 柿崎麻莉子 |
[美術]
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クロディーヌ・ドレ |
[照明]
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本有輝子(真昼) |
[音響]
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水谷雄治 |
[舞台監督]
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原口佳子(officeモリブデン) |
[映像]
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山田晋平 |
[衣装]
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片山公美(satomi,el beso) |
[宣伝美術]
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井原靖章 |
[企画制作]
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NPO法人魁文舎(花光潤子・松本千鶴) スパイラル 枇杷系 |
[主催]
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枇杷系 |
[提携]
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株式会社ワコールアートセンター |
[後援]
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東京日仏学院 |
[協力]
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ギャラリー長谷川 とやまりき 公益財団法人セゾン文化財団 |
[助成]
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芸術文化振興基金 |
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せつ子さんの動作の中には、はかなさと永遠の感触があります。奥深い記憶の底になにかがあり、身体が意味から解放されたイメージを放つ。沈黙とは、別の場で生きられた瞬時の時。紙の影たちのように、私たちも時間の出現なのです。そして、せつ子さんの踊りはこのことを引き起こすのです。 クロディーヌ・ドレ |
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クロディーヌの作品を前にすると、どこかからささやくような声が、つぶやくような声が聴こえてくる。性も年齢もわからない無数の白や茶色の存在。並び、向かいあい、寄り添い、挑発し、ふざけ、てんでバラバラに遊んでいるようにも見えるし、砂漠を歩く群れのようにも見える。ざらざらとした声が重なりあって通り過ぎていく。彼らは決して私のほうを見ない。私が彼らを見るだけだ。視覚と聴覚を奇妙に揺さぶる彼、彼女と会いにいく。 山田せつ子 |
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クロディーヌのはかなく、あやうい紙は白色の襞の内側に光をとりこみ、呼吸を始める。彼女の内部をよぎった感動が線に、面にして空間におかれると、カンバスの上には紙の人が現れる。 1975年にパリのボザールに入学したクロディーヌ・ドレにとって、そこで学問として学ぶものはなかった。匂いに特別な力を持つ彼女は1994年、香水を作る会社で香水のコンセプトのクリエーションに、言葉を持って参加した。一方日々、鉛筆での繊細なデッサンを重ね、さらに紙を貼っては破ることを繰り返していると、白い紙の上に人型が現れ、通過していった。フランスでの展覧会はもとより、日本では、1999年、銀座のギャラリー長谷川が、個展を開きNICAF展にも出展している。現在、瀬戸内海の大三島でも常設されており、オペラシティにも納められている。2005年、パリの画廊ド・ノワルモンで「存在」と題して個展をおこなう。画廊のあるマテイニョン通りの一角はクロディーヌ・ドレの世界に包み込まれていた。2009年、ポンピドゥーセンターFI’ART展で、『Instant Poéte—詩人の瞬間』のインスタレーションをおこなう。 (記 山中美恵子)
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山田せつ子 Setsuko YAMADA |
明治大学在学中、笠井叡に師事。独立後ソロダンスを中心に独自のダンスの世界を展開し、日本のコンテンポラリーダンスのさきがけとなる。ダンスカンパニー枇杷系主宰。世界各地で公演、ワークショップ活動をおこなう。東京を拠点にしつつ、2000年〜2009年京都造形芸術大学映像・舞台学科教授としてダンスの授業持ち、次世代のダンサー、コレオグラファーを育成する。現在客員教授、舞台芸術研究センター研究員も務め、様々なダンスの企画をしている。最近の仕事に『ふたりいて』『薔薇色の服で』、劇団地点とのコラボレーション『トラデイシオン/トライゾン』、劇場の発見『オドル/反復 流転 169分』など、著書に『速度ノ花』 がある。 |
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クロディーヌ・ドレ Claudine DRAI |
1951年フランス・パリ生まれ。パリ在住。75年パリのエコール・デ・ボザール(国立美術学校)に入学。94年大手フレグランスメーカー、クエスト・インターナショナルでフレグランスの研究を始めとした書き手となる。これをきっかけに嗅覚を取り入れた作品を創作し、99年にフランス文化省の協力のもと初来日。東京、愛媛・大三島にて個展を行う。東京日仏学院で宇野邦一がドレの作品に関する著書『Le pli de la mémoire invisible』をもとに講演、またNHK番組「新日曜美術館」で作品が取り上げられるなど注目を集めた。以後09年ポンピドゥーセンターでの個展など国内外で多数の活動を展開するとともに、自著『Visage de Craie』(Chark white face)をベースとしたパフォーマンスをプロデュースし創作の幅を広げる。またドレ独特の世界に感銘を受けたアーティスト達も多く、バレエ、ダンス、映画、ドキュメンタリーなど多岐にわたりドレの創造性はあらゆるものに浸透し続けている。 |
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寺田みさこ Misako TERADA |
1987年より石井アカデミーバレエに所属。1991年より砂連尾理とユニットを結成。2002年「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて『次世代を担う振付け家賞』『オーデイエンス賞』を受賞。2006年以降ソロ活動も開始し、山下残、白井剛振付作品などに出演する。2007年、ソロダンス作品『愛音』をシアタートラム、びわ湖ホールで上演。山田せつ子の作品では、『The two chairs』『ツナガレル』『ふたりいて』に続き4度目の出演となる。現在、京都造形芸術大学舞台芸術学科准教授。 |
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加藤奈緒子 Natsuko KATO |
愛媛大学在学中、牛山眞貴子氏に師事。在学中、山田せつ子のワークショップに参加し、卒業後枇杷系メンバーとなる。ムーブメントの独自性と鋭い身体性で注目を集め、多くの枇杷系作品に出演する。主な出演作品に、枇杷系連続公演『ダンスの発明』、山田せつ子作品『夢見る土地』『翔ぶ娘』『愛情十八番』、天野由起子作品『ユメノタニマ』、劇場の発見『オドル/反復 流転 169分』がある。 |
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柿崎麻莉子 Mariko KAKIZAKI |
香川県生まれ。子供の頃から新体操とバレエに励む。筑波大学入学後コンテンポラリーダンスと出会い平原慎太郎氏、Carmen Warner氏などの作品に出演。音楽、映像、演劇、写真などのジャンルとのコラボレーションも意欲的におこなう。2011年、韓国ソウル国際コンペテイションに平原慎太郎氏の振付け作品で参加、金賞を受賞する。身体イメージの豊かさと大胆なダンスで新人ダンサーとして高い評価をうけている。 |
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