スパイラル聲明コンサートシリーズ24
ファイナル公演「千年の聲」
螺旋曼荼羅海会
らせんまんだらかいえ
深い海の下に 洞穴の口があって、あらゆる風はみな そこで生まれるのだ
かれは海の下からやってきて、はるかな空の高みにまで 登ってゆく
―――――「風の歌」ナヴァホの神話より
|
|
開催日時 | 2016年1月9日(土) 開演20:30/開場20:00 |
会場 | スパイラルガーデン(スパイラル1F) 〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23 http://www.spiral.co.jp/ 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」B1 出口前、 もしくはB3 出口より渋谷方向へ1 分。 |
入場料金 | [全席自由・入場整理番号付] 一般前売4,300円 当日4,500円 |
チケット 発売開始 |
2015年11月28日 |
お取り扱い | チケットぴあ |
お問い合わせ | NPO法人魁文舎 03-3275-0220 |
|
出演 構成・演出 作曲 宣伝美術 制作 助成 主催 |
声明の会・千年の聲 田村博巳 桑原ゆう 井原靖章 スパイラル/NPO法人魁文舎 /声明の会・千年の聲 芸術文化振興基金 声明の会・千年の聲 株式会社ワコールアートセンター |
日本の仏教寺院で僧侶が儀式の時に唱える声楽を「声明」といいます。1200年の伝統を誇り日本の音楽の源流である「声明」。聲明コンサートシリーズ「千年の聲」は98年からスパイラルの近代的空間を舞台に、古典と新作の聲明を少しでも多くの皆様にお届けしたいと、真言宗・天台宗の僧侶たちが宗派を超えて結成した「声明の会・千年の聲」以来17年間古典声明の復活上演や、高橋悠治を筆頭にさまざまな作曲家に新作声明を委嘱し、伝統から現代、そして未来へと繋げる使命を旨に、真摯に取り組んでまいりました。演出の田村博巳、プロデューサーの花光潤子、そしてスパイラルのスタッフ一同より、これまでの皆様のご愛好とご支援を心より感謝申し上げます。 「声明の会・千年の聲」はこれからもたゆまぬ県産に精進し、また新たな装いで皆様に声明をお届けできる日を楽しみにしております。 さて「千年の聲」最終公演は、新春1月9日(土)、10日の両日、スパイラルガーデンを舞台に『螺旋曼荼羅海会』をおおくりします。スパイラルガーデンの螺旋空間。吹き抜けの天空から渦巻状にスロープを降りると、そこは海の底を思わせる庭です。海は様々な生命が生まれる源、その底の法螺貝の渦巻きの先端のような眼には見えない一点から、生命の息吹が始まります。そこから立ち上がるエネジーが声となって発せられ、やがて風を起こし広がって、声の波動が会場を包みます。 曼荼羅は巨大な宇宙を形象している渦の図形です。このスパイラルガーデンの螺旋空間を立体マンダラに見立て、天台宗(胎蔵界)と真言宗(金剛界)による『螺旋曼荼羅海会』がダイナミックに執り行われます。 アメリカ・インディアンのナヴァホ族の創世神話に基づく儀式歌をテクストに、挿入歌「風の歌」と「夜の歌」を新進気鋭の桑原ゆうが作曲します。 宇宙的な力を秘めた渦巻空間、スパイラルガーデン。僧侶の声に気は充満し、大日如来を中心にコスモスが立ち上がり、胎蔵界金剛界の両界曼荼羅が動き出します。 |
|
『螺旋曼荼羅海会』 挿入歌 |
|
声明の会・千年の聲 迦陵頻伽聲明研究会(真言宗) 七聲会(天台宗) |
|
|
桑原ゆう(くわばらゆう)作曲家 作曲家、1984年生。東京芸術大学音楽学部作曲家卒業、同大学大学院音楽研究科(修士課程)修了。在学中より国内外の音楽祭、セミナー等に参加し作品発表を始める。第74、75、78回日本音楽コンクール作曲部門入選。2009年度トーキョーワンダーサイト国内クリエーター制作プログラムに選抜。2015年ミラノ国際博覧会におけるFeeding Music International Composition Competition入選、イタリアパビリオンで新作が初演される。2011年、同世代の演奏家と「淡座」を立ち上げ、古今亭志ん輔氏をゲストに旗揚げ公演を行い、その後も志ん輔氏との公演を重ねている。他、NHKラジオドラマ、ファッションブランドのランウェイショー、プロモーションビデオなどの音楽を作曲し、様々な分野と高中止創作活動を行っている。 http://3shimai.com/yu/ |