>fromアジア&オセアニア:
Ruby Edelman
MASH ダンスハウスCEO / 共同アートディレクター(イスラエル)
ロッテルダム・ダンス・アカデミーの振付科を卒業後、Prince Bernhard Cultural Prizeを受賞し、CaDanceフェスティバルで委嘱作品を発表。2001年と2003年には、スカピノ・バレエ・ロッテルダムより招待を受け作品制作。2005年、ヨハン・クレスニクに招かれボン劇場で『オリンピック2036』を制作。2010年、アッコ・フリンジ・フェスティバルで『Shoa-Lite』を発表、野心作と評価され審査員賞を受賞。2011年、ベルンでシュラハトハオス・シアターに招かれ、自身のカンパニーMASHとスイスのPENG!Palastと共同で『The Holycoaster (s)Hit Circus』を発表。同作品はドイツの『TANZ』誌で「コレクティブ・プロダクション・オブ・ザ・イヤー2012」に選出される。インディペンデント・キュレーターとして、身体表現、演劇、パフォーマンス、映像、メディア・インスタレーションなどを取り入れた独自の舞踊言語を開発。エルサレムを拠点に制作し、MASHでCEOおよび共同アートディレクターを務めている。
Ole Khamchanla
カンパニーKHAMダンサー / 振付家、ファン・メコン国際ダンス・フェスティバル芸術監督(ラオス)
1997年から2011年まで、コール・ド・バレエでダンサーおよび共同振付師を務めたのち、2011年に自身のカンパニーKHAMを設立。2006年にラオスとタイに拠点を移し伝統的舞踊を学ぶ。初のソロ作品『Kham…』を手がけ、独自の振付言語を発展させる。2006年よりラオス出身の若手ダンサーを起用。(ラオスのカムムアン県と協定を結ぶ)ローヌ=アルプ地方でワークショプを開催。南アジアのアーティストの活動を促進し、ヨーロッパや国際的なアーティストとの交流を促すことを目的として、2010年1月にラオス初の国際ダンス・フェスティバル「ファン・メコン(FANG MAE KHONG / FMK)」を創設。ラオスの文化振興や若手アーティストの育成を担う。その後、毎年フェスティバルを開催し、規模を拡大している。海外アーティストとの共同制作などを通じて、アジアやヨーロッパ間に通じる舞踊言語を進化させている。自身のカンパニーでも、アジア出身のアーティストとコレボレートし、振付師として4本の作品を手がける。
Helly Minarti
ダンスキュレーター、研究者、2016-2018年ジャカルタ・アーツカウンシルプログラム部門長(インドネシア)
インドネシアのジャカルタを拠点にインディペンデントでダンスのキュレーター、研究者として活動。2013年より2018年までジャカルタ・アーツカウンシルのプログラム部門長を務める。(ジャカルタ州知事の戦略的パートナーとしてアーティスト、マネージャー、プロデューサーなどがキュレーターとして選出され、各個人がプログラムを実施。任期は3年間、連続で最長2期まで務められる。2期目(2016-2018年)の現在は、ミュージシャン/作曲家のアクサン・スジュマンと共同でポストを務めている。最近では、2014年と2016年に「インドネシア・ダンス・フェスティバル」、また韓国・光州市のアジア芸術劇場にて(「アジアン・アーツ・センター」から「アジア・カルチャー・シアター」に改称)第1シーズン目でキュレーターを務める。2016年より新体制で始まる「インドネシア・アート・サミット」でキュレートリアル・ボードのメンバーに。ローハンプトン大学でダンス・スタディーズ博士号を取得、その後も研究を続け、芸術文化団体の顧問を務め、国際カンファレンスなどで発表を行っている。彼女は、芸術に関する言説や同時代のさまざまな活動、そして現代という時代がキュレーターとしての自身の活動といかに影響し合っているかという点に興味を持ち、研究を続けている。
Kadek Dewi Aryani
Sanggar Seni Nritta Dewiダンス監督(インドネシア)
インドネシア国立芸術大学ISIを主席で卒業、バリ島の伝統舞踊における2大スタイル(プリアタン・スタイル、デンパサール・スタイル)を両方踊れる稀有な舞踊家で、伝統舞踊の創作にも定評がある。伝統舞踊の海外公演だけでなく、コンテンポラリーダンサーとしても米国、イタリア、タイ、ベルギー等での作品出演のために招へいされるなど活躍している。ウブドでで主宰する芸術コミュニティーSanggar Nritta Dewiは、80人の村の生徒と25人のガムラン奏者、そして海外からの生徒で構成される。村の子供たちとの取組みも積極席に行い、バリ舞踊の基本ステップを自ら教え、寺院のお祭りで披露させている。コミュニテイーでは定期的に公演を行っている。
Angela Conquet
ダンスハウス芸術監督(オーストラリア)
メルボルンのダンスハウス芸術監督兼CEO。2011年以前は、フランス・パリで欧州評議会、フランス文化センター、アヴィニョンフェスティバル、独立系アートセンターなどのプロデューサーやキュレーターとして11年間活躍した。国際プロジェクトの企画制作に携わり、フランス文化省やパリ市芸術助成などの審査員も務め、国際専門機関のネットワーク、アエロウェーブスなどに参加。オンライン情報誌、ダンスハウス・ダイアリーの開設兼共同編集者としても活躍。パリ第8大学で国際文化マネジメントと応用言語学の修士号を取得した後、東ヨーロッパのフランス文化センターや欧州評議会に従事し翻訳や通訳も手掛けた。現在は、芸術の価値を認める新たな文化政策や経済モデルに強い関心を抱いている。独立したセクターの熱心な支持者であり、アーティストや芸術団体、そしてアイデアを結びつけ、積極的な交流を促している。
Philipa Rothfield
ダンスハウスキュレーター / クリエイティブ・プロデューサー (オーストラリア
オーストラリアのラ・トローブ大学で名誉上級講師を務める。哲学者であり、ときにダンサーとして舞台にも立つ。マーガレット・ラジカのもと、モダン・ダンス・アンサンブルのメンバーとして活躍。ラッセル・デュマのカンパニー、ダンス・エクスチェンジともたびたびコラボレートを行った。ダンスと身体の関係について哲学的に執筆し、ダンス批評家としてオーストラリアの美術雑誌『RealTime Arts』や韓国のダンス雑誌『Momm』に寄稿。オーストラリアでも、コンテンポラリーダンスに特化したダンス雑誌『Dancehouse』でクリエイティブ・アドバイザーおよび編集長を務めている。さらに、IFTR(International Federation of Theatre Research)のコレオグラフィーおよびコーポリアリティ部門で議長を務める。
Jong-Ho Lee
SIダンス・フェスティバル創設者/芸術監督(韓国)
「SIダンス・フェスティバル(ソウル国際ダンスフェスティバル)」の創設者であり、アートディレクター。ユネスコ国際ダンスカウンシル・ソウルの会長、アジア舞台芸術フェスティバル協会(AAPAF)の共同会長を務めている。ジャーナリスト、舞踊批評家、フェスティバル・オーガナイザー。フランスの国際ニュース週刊誌「クーリエ・コリア(COURRiER de la Corée)」からキャリアをスタートさせ、30年以上に渡り聯合ニュース・エージェンシーに勤務。1980年より舞踊批評家またコラムニストとして、国際的なフェスティバルや文化政策に関するレビューやレポートを発表。1996年、ユネスコ国際ダンスカウンシル・ソウルを設立。1998年に「ソウル国際ダンスフェスティバル(SIダンス・フェスティバル)」を創設、韓国およびアジアにおける国際的なダンスフェスティバルの先駆的な役割を担う。世界中の局地的なダンスのトレンドや文化的多様性に重点を置いたプログラムで高い評価を得ている。これまでにさまざまな国のフェスティバルや劇場とのネットワークを築き、30本以上のダンス作品を共同で制作。さらに、韓国人のダンサー、振付家、団体などを、40カ国以上の国際的な舞台に紹介し、130作品以上を世に出したことで、高く評価されている。
Yi Ryong Hong
チャンム・インターナショナル・パフォーミング・アーツ・フェスティバル理事長(韓国)
INARC Co.,ltd代表。チャンム・インターナショナル・パフォーミングアーツ・フェスティバル代表およびディレクター。仁川インターナショナル・コンテンポラリーダンス・フェスティバルのディレクター。SIDance 2016(ソウル・ダンス・フェスティバル)の理事長。The Raising Professional Agentで国際的文化交流について講師を務める。2東方神起のアジアツアー2016において、マレーシアとタイでプロデューサー、Martell Dance Tour2007でもマレーシアでプロデューサーを務める。2009年、タイで行なわれた『ShowKing Mコンサート』で公式エージェントを務める。
>from南北アメリカ:
Mariana Arteaga
芸術監督、キュレーター(メキシコ)
メキシコのメトロポリタン自治大学(Universidad Autónoma Metropolitana)で社会コミュニケーション学を専攻。卒業後は振付家として作品を制作、キュレーターとしてプロジェクトやフェスティバルを企画し、パフォーマーとして様々な振付家たちとも制作を行い、国際的に活動を展開。近年は様々なアートプロジェクトを手がけながら、コンテンポラリーダンスと関連した作品を制作。ダンスと規律的な動きの関係を探りながらダンスの本質を問いかけている。その根底には、ダンスそのものを社会的な営みとして捉える彼女の思想がある。多様化する世界で、ダンスには他者との違いを受け入れる寛容性を示す可能性があるという。2013年から講演活動を開始。同年横浜で開かれたTPAMにゲストスピーカーとして招かれ、「アートを通して見た世界」をテーマに講演を行っており、ブラジルで開かれたセナ・コンテンポラリー・フェスティバルでもパネルセッションに参加。「セナとの出会い」をテーマに講演を行った。2014年にはセゾン財団からフェローシップを得て、「IN LAKECH – HALA KEN(マヤ語で、私はもう一人のあなた、あなたはもう一人の私)」という研究プロジェクトを立ち上げた。目的は、日本とメキシコでコンテンポラリーダンスのコンテクストを共有し、将来的なコラボレーションを視野に入れた対話を促すことだ。近年は、ゲーテ・インスティチュートによるシンクタンク・プロジェクトの一環としてミーティングやコンテンツを策案、ドイツとメキシコのコンテンポラリー・ダンスシーンの交流やコラボレーションを促している。2015年にはチョポ大学美術館に招聘され、コミュニティのために、公共の場における集団的振付を探求、『Úumbal』を制作。一流のアート雑誌『La Tempestad』で、2015年最高の作品に選ばれる。現在は芸術監督、、パフォーマー、クリエーターとして活動し、国内外で独立系および機関系の団体でアドバイザーとして、コンテンポラリーダンスのプロジェクトを企画、発展を担う。
Yoko Shioya
ジャパン・ソサエティーパフォーミングアーツ芸術監督(アメリカ)
1960年東京生まれ。東京芸術大学音楽学部楽理科卒。1988年の渡米を機に、朝日新聞、産経新聞、AERA等多くの活字メディアでの文化欄・芸術コラムの執筆を開始。また、米国社会の芸術支援に関する調査研究を、日本の各種財団・企業・地方行政局等に向けて行うと共に、シンポジウムや学会発表を通じて、日本社会に芸術支援のありかたを問い続けている。1997年よりジャパン・ソサエティー(在NY)舞台公演部勤務、2003年より同部長、2006年より舞台部門と映画部門を統括する芸術監督に就任。
Diane Boucher
キュレーター、芸術アドバイザー、プロデューサー(カナダ)
30年以上アートに携わり、イベントの運営や企画を行ってきた。1982年から1989年までモントリオール現代美術館で企画制作を担当。1989年にヌーベルダンスフェスティバル(find)を立ち上げてから様々なダンサーを発掘。2005年と2011年にはカナダ人振付家を海外へ紹介するための企画を実施。同年、O Vertigo + the Creation Centerのディレクターに就任し、国内のアーティストの育成に尽力した。世界各地の若手振付家達の発掘を目指し、ヨーロッパやアジア、北米やアフリカなど国内外の様々な団体とのネットワークを構築。その経験を活かし、政府や民間の団体へのコンサルティングも行っている。審査員としてレ・レコントレス・コレグラフィークー・デ・アフリーク・エト・ド・オーシァン・インディアン、アンタナナリヴォ、マダガスカル、日本では2005年と2006年にトヨタコレオグラフィーアワードに関わり、2009年日本各地でケベックのダンスシーンについて講演を行った。2009年には、ダンストリエンナーレトーキョーの枠組みでパネラーとしても尽力した。同年、モントリオールで開かれたダンスフェスティバルの中心メンバーを務めた。昨年9月より、ケベックの新しい振付家が集まった組織の委員となる。
Pascale Joubert
カンパニーSylvain Emardダンサー(カナダ)
シルヴァン・エマードは自身のカンパニーで、身体性、官能さ、洗練さを特徴とするオリジナル作品を、これまで30本以上手がけてきた。7名の男性ダンサーが出演する衝撃的な最新作『Ce n’est pas la fin du monde(それは世界の終わりではない)』や、100名以上のアマチュアダンサーを起用し、ラインダンスをオマージュした『Le Grand Continental』 で国内外から高い評価を獲得。カナダの「Festival TransAmériques」や「ニュージーランド・フェスティバル、イギリスの「ブライトン・フェスティバル」、そしてアメリカの「ホワイト・バード・ダンス・シリーズ」など、数々の国際的舞台で作品を発表している。振付家として、多数の名誉ある賞を受賞し、劇場、オペラ、映画でも活躍。2005年には、劇作家のロバート・ルパージュとともに、アメリカの作曲家ロリン・マゼール作曲のオペラ『1984』を手がけ、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスやミラノのスカラ座で発表した。
Denis Bergeron
プロムアート・パフォーミング・アーツ・プロモーションCEO(カナダ)
アーティストの育成、海外アーティスト向けに国内ツアーを行うなど、舞台芸術を支援するカナダの団体「PROM’ART」で、ディレクターを務めている。カナダ中の劇場やセンター、ダンスフェスティバルと協力し、一流のコレオグラファーだけでなく、新進気鋭のダンス・アーティストを、アメリカ、アジア、ヨーロッパなどに向けて紹介している。
fromヨーロッパ:
Joanne Attard Mallia
バレッタ2018ファンデーション事業部長(マルタ)
「バレッタ2018ファンデーション」で文化事業部長を務める。バレッタ2018ファンデーションは、マルタの首都バレッタが欧州文化首都となる2018年に合わせ、多様で豊かな文化事業を振興および実施する。ジョアンナ・アタード・マリアの担当する文化事業部は、コーディネートおよびキュレーションを担い、ヨーロッパおよび海外の革新的で優れたプログラムを包括的に取り入れる。彼女は自身の経験を生かし、映像、ダンス、教育のプロジェクトやイベントを担当。バレッタ2018ファンデーションは、マルタのパブリック・カルチュラル・インスティチューション、欧州文化首都に指定された各都市、さらにヨーロッパのビジュアルアーツやパフォーミングアーツの主要な団体とも強力なパートナーシップを組んでいる。
Elianna Plamenova Lilova
ワン・ダンス・ウィークディレクター(ブルガリア)
コンテンポラリーダンスとパフォーマンスに特化したフェスティバル「ワン・ダンス・ウィーク」のディレクター。2008年の創設以来、継続的に携わっている。2016年にフェスティバルは9周年を迎え、2019年には欧州文化首都プロヴディフでの3回目の開催を予定している。ワン・ダンス・ウィークは、コンテンポラリー・カルチャーのプラットホームとして、デザイン、ダンス、都市環境の分野でバルカン半島における最大かつ最も際立った存在である。優れた文化事業を促進・支援し、革新的で挑戦的なアイデアを常に受け入れている。エリアンナは、カルチュラル・スタディーズで学士を、カルチュラル・マネジメントとコミュニケーションで学位を取得。近年はブルガリアでの社会的および文化的生活の発展と多様化に向け尽力。国内外で数々の文化的プロジェクトに参加、オーガナイズも行っている。またカルチュラル・エンジニアリングや長期的・継続的な文化政策の分野にも関わっている。
Jih-Wen Yeh
ステップ・アウト・アーツプロデューサー(イギリス)
インディペンデント・ダンス・マネジメント・ネットワーク(IDMN)所属。ロンドンのトリニティ・ラバン・コンサヴァトワール大学で学士号を取得。1995年にステップ・アウト・アーツを立ち上げ、アートディレクターおよびプロデューサーを務める。国内における東アジア系イギリス人のダンス・アーティストの可能性や持続性を支えることを目的に、ショーケースや制作、教育プロジェクトを実施。2009年から2011年まで2年連続で助成金を取得し、規模を拡大。2012年には、アーツカウンシル・イングランドによるダンサー育成プログラム「エスカレーター・ダンス」でプロデューサーに選出され、1年間の集中トレーニングを受ける。これを機に、インディペンデント・ダンス・プロデューサーとしての活動を拡大。東アジア系イギリス人以外のアーティストとも協働し、あらゆるエスニックマイノリティのアーティストの支援を目指している。エディンバラ・フェスティバル2015でプロデューサーを務める。
Gisberto Morselli
テアトロコムナーレダンス・アドバイザー(イタリア)
1948年、イタリア・モデナ県のミランドラ生まれ。ボローニャ大学で経済学を学ぶ。1980年から2010年までフェラーラ市のテアトロコムナーレでディレクターを務めたのち、現在はダンス部門のアドバイザーに就任。テアトロコムナーレは20年以上、イタリアにおけるコンテンポラリー・ダンスの中心地として、モーリス・ペジャール、エドワード・ロック、ウィリアム・フォーサイス、勅使川原三郎、さらにタンツシアターのピナ・バウシュなどの公演を行ってきた。国際的に活躍する一流のダンスカンパニーの作品の国内初演および独占公演の際には、テアトロコムナーレで行われる場合が多い。劇場では毎年「プライム・ビジョン(Prime Visioni)」というフェスティバルを開催している。2004年と2009年には、ドイツのアウトシュタット=ヴォルフスブルクで開催された「インターナショナル・ダンス・アワード・モヴィメント」の審査員を務める。2015年には、アーティスティック・コミッションのメンバーとなり、イタリアのブレシアのニュー・イタリアン・ダンス・プラットホーム(NID)に参加する国内最高のコンテンポラリーダンス・カンパニーを決定する役割を担う。
Balazs Baranyai
クロアチア国立劇場バレエ団監督(クロアチア)
ブタペストにあるハンガリー国立ダンス・アカデミーを優秀な成績で卒業後、リヨン国立オペラ、バレエ・プレルジョカージュなど、ダンサーとして様々なカンパニーに参加。ナチョ・ドゥアト、マッツ・エック、クリストフ・パストールといった振付師の作品を踊り、フランス、イタリア、ハンガリー、ロシア、クロアチアで活躍。自らも振付師として各国で作品を手がけ、ダンス・セラピストとしても活動を行っている。これまで10本以上のフルレングス作品をコンテンポラリーからネオクラシカルまで多様なスタイルで創作。現在は、リエカのクロアチア国立劇場でバレエ団監督を務めている。バレエ団発展のため、方法を模索しており、日本のアーティストにも協力を仰ぎたいと考えている。
Marc Olive
花市場劇場ハウス・オブ・ダンス芸術監督 / キュレーター(スペイン)
2005年よりバルセロナの花市場劇場で芸術監督およびキュレーターを務める。花市場劇場では、国内外のコンテンポラリーダンス作品を単独または共同でプロデュース、あらゆる身体表現(コンテンポラリー・サーカス、フィジカル・シアターなど)を取り入れ、観客開発プログラム、教育部門、国際ネットワーク・コミュニティプログラムを運営している。また、国内外のコレオグラフィー・アワードで審査員を務め、ダンス・シンポジウムで登壇。大学に招かれ、プロダクション・ポリシーやプログラミング・ストラテジーの講師を務める。モジュール・ダンスやIDEE、ヨーロッパ・ダンス・ハウス・ネットワーク(EDN)、エアロウェーブス、ジーナ・エー・ムーブスなど、EUのプロジェクトにも多数参加。国内外のダンスカンパニーで振付およびドラマトゥルクをアシスタントとして担当。これまでラテンアメリカ、特にブラジルなどのコンテンポラリー・ダンスアーティストに注目してきた。今後もストリートダンス、コンテンポラリー・サーカス、ダンスライティング、ドラマトゥルギーや、ダンスとソーシャルインクルージョン、ダンスと障害に焦点を当て、活動していきたいと考えている。
Anita Mathieu
ランコントル・コレグラフイック・アンテルナショナル・ドウ・セ—ヌ・サン・ドニディレクター(フランス)
80年代よりパフォーミング・アーツに関わる団体でさまざまな役職を経験。1983 年、パリのバスティーユ劇場で広報に従事。84年から89 年までThéâtre Contemporain de la Danseでコミュニケーション・プログラム・アドバイザーを務める。89年から96年まで、マルヌ=ラ=ヴァレにあるフェルム・デュ・ビュイッソンにて、事業部長およびダンスプログラマーを務める。98年まで、フランス芸術振興会(ONDA)、キュルチュール・フランス(AFAA)に従事。99年よりランコントル・コレグラフイック・アンテルナショナル・ドウ・セ—ヌ・サン・ドニ(旧バニョレ国際振付賞)のディレクターを務める。さらに、国際的なカンファレンスに参加、またヨーロッパのプロジェクトで審査員やパートナーを務めるなどして、国内外のパフォーミングアーツ団体とパートナーシップを確立。
Ludger Schnieder
プンペンハウス劇場ディレクター(ドイツ)
プンペンハウス劇場のディレクターを長年務める。プンペンハウス劇場はドイツで最初の民営による独立シアターハウスのひとつで、ヴェストファーレン地域のミュンスターに位置し国内外からのカンパニー公演を主催している。レジデンシープログラムは4つのスタジオを有するリハーサルセンターとゲストハウスで行われている。1985年かつての下水ポンプ場を市から譲り受けた若い劇団がレジデンスし、劇場として国際的な活動の生産拠点とした。その木造建築は国内で最も美しい劇場の一つとして市民やアーティストに親しまれている。劇場以外でも野外公演やフェスティバル、美術、音楽、ストリートパフォーマンスと地域のイベントを幅広くプロデュースし、年間200本におよぶ事業とフェスティバルを行っている。ダンスではサシャ・ワルツ、ヘレナ・ヴァルトマン、ライムント・ホフ、メグ・スチュアート、ジェローム・ベルとアラン・プラテルなど世界的に活躍する振付家の作品を上演するとともに、ネットワークを活かした国際共同制作を数多く創作している。また日本のパフォーマンスやコンテンポラリーダンスをいち早くドイツに招聘し、1987年のモレキュラーシアターを皮切りに、大野一雄、ダム・タイプ、山田せつ子、室伏鴻、川野眞子、最近では東野祥子やKENTARO!!まで、20年にわたり継続的に日本のダンスを紹介している。2011年の東日本大震災時には、当時ドイツにて文化庁在外研修中のじゅんじゅんと協力して、じゅんじゅんScienceによる復興支援公演を主催し、収益を日本のボランティア支援に寄付した。2014年9月には、現在デュッセルドルフで活躍するダンサー・振付家の皆藤千香子が福島の両親を訪ね、避難生活の現実を映したダンス作品「Home Hazard」を上演した。
Yoshiko Waki
カンパニーbodytalk振付家 /芸術監督 (ドイツ)
福岡生まれ。ドイツのマンハイムタンツアカデミーで舞踊・児童舞踊教育学にて学位を取得。ドイツでアンサンブルやダンスカンパニー(ディーター・ハイトカンプが主催を務めるタンツファブリークなど)に所属。香港で城市当代舞踏団(City Contemporary Dance Company)に2年間在籍。ドイツにて市立および州立の劇場で広く活動したのち、ベルリンのフォルクスビューネ劇場に移籍。ヨハン・クルースニクによる作品でタイトルロールを務めるなどして活躍。自身でも30本以上のダンス作品を創作、ベルリンのインディペンデント・シーンで活躍。近年は、ブレーメンのSchwankhalle、プンペンハウス劇場、ライプツィヒのLOFFTで作品を発表。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコミュニティーダンスプロジェクトで振付けを担当。ベルビュー宮殿で開かれた市長のサマーパーティーに振付家として招かれる。ボン歌劇場(ヨハン・クルニースクやスザンヌ・リンケの作品で踊る)を離れたあと、自らのカンパニー、ボディ・トークを立ち上げ。自身が手がけた作品で複数の受賞歴あり。