「聲明」
「花びらは散っても花は散らない」附 宮内康乃作曲【海霧讃歎】
2019年3月2日(土)15:00 開演 関連講座「日本の声をめぐって」 お問合せ: 四箇法要「花びらは散っても花は散らない」 わたしたちは死んでしまった人たちに見守られて生きているのであり かれらは形ではない魂という別の姿を取って私たちの前に現れます 一緒に暮らしてきたり楽しく会話したり愛し合っていた人を失った場合 「海霧讃歎」 海霧に 死者の霊をとむらうことは花を手向けることでなく それからその人をとむらいいたむ人がいなくなったとき しかしまた何十年、何百年経とうと、とむらいいたむことが営まれれば 色即是色というは即ちこれ南無阿弥陀仏なり 花びらは散る 花は散らない 宮内康乃 作曲家 東京学芸大学G類音楽科作曲専攻卒業、情報科学芸術大学院(IAMAS)メディア表現研究科修了。大学にて作曲を、大学院にて電子音楽やメディアアートを学び 、逆に人間の身体を通して生まれるプリミティブな表現に目覚め、人間の呼吸の有機的な伸縮により紡ぎ出される女声のための合唱曲「breathstrati」を作曲し、2008年Prix Ars Electronica, Honorary Mention受賞。その作曲法をもとに、女性による音楽パフォーマンスグループ「つむぎね」を立ち上げ、活動を開始。現在も精力的に演奏活動、ワークショップなどを行っている。2011年鍵盤ハーモニカのための作品「mimesis」にてJFC作曲賞を受賞。また近年、正倉院復元楽器や聲明、箏など日本の伝統音楽への作曲も多くおこなっている。 |